オイル交換をどのくらいの周期で交換されてますか?私はメーカー指定の1年6,000kmで交換する事で隼のコンディションを維持しています。
さて、先日オイル交換の周期になったので、友人Nとオイル交換の作業をしました。前回フィルターは交換済み(メーカー指定は18,000kmおきの交換)なので、今回はオイルのみ交換になります。
バイクのオイル交換自体は3度目位になりますが、いつもどの様な方法で交換を行っているかをご紹介いたします。
※作業はサービスマニュアルを参考にしていますが、あくまで私流の作業方法ですので、これをまねして破損等が発生しても、当方は一切の責任を負いかねますことをご了承ください。
使用した工具
普通のオイル交換作業なので、必要な工具はこちらになります。
- 17mmのソケットレンチコマ、ラチェットハンドルとエクステンション
- トルクレンチ(できれば準備したほうがいい)
- ペーパータオル
- オイルジョッキ
- オイル処理箱
- ドレンボルトパッキン
- 手袋(ゴム製)
- ブレーキクリーナー
- オイル
- ニッパー(純正ドレンボルトパッキンを切り離すときに必要)
トルクレンチは今回使用する工具の中で一番値が張るのと、締め付けトルク別で種類が分かれるので、いきなり購入する必要はないと思います。
始めて挑戦したいという方は、出来ればこのような作業になれている方に補助をお願いする事をお勧めします。
17mmのメガネレンチを使って作業出来るのですが、隼の場合オイルドレンボルトの周囲に何故か出っ張りがある為、ラチェットハンドルを使って作業したほうが便利です。
後、良くやる失敗がパッキンや処理箱の買い忘れです。今回その両方を見事にやってしまいましたので、作業をする前に一度確認しておきましょう。
※メーカー純正のオイルドレンボルトパッキンは一度使うと全体がつぶれて再使用できないので、必ず新しい物を準備してください。
自己責任ですが、私は車用(ホームセンターにあるスズキ車用の銅パッキンM14)を使用しています。
又、オイル交換以外の整備(エアフィルター交換やプラグ交換)も過去に行っていますので、良ければ参考にしてください。
使用しているオイル
カワサキ エルフ ヴァン・ヴェール10W-50 冴強(さえきょう)です。
前々車(Z1000)前車(Ninja1000)の頃から4~5年位ずっと使用しているオイルですが、
- カワサキ純正部品扱いなので、品質に問題がない
- ハイグレードオイルにも関わらず割合安価で購入できる
- 油膜が厚いので、熱による劣化が遅い(プロテクション重視)
- オイルの色が緑なので、オイルの汚れ判断がしやすい
事からずっとこの製品を友人Nと共同購入して使用しています。沖縄の夏でも熱ダレする事なく使用できるので、おすすめです。
ちなみに似たようなオイルでカワサキ エルフ ヴァン・ヴェール10W-40 冴速(さえそく)がありますが、そちらはレスポンスを重視したオイルで、油膜の厚さは冴強よりは少し劣ります。
スズキのバイクなのにカワサキ純正オイルを使うのは何だか不思議ですが、規格を満たしている事と、ペール缶の在庫が余っている事もあって今に至ります。
オイル交換の手順はこんな感じです。
まずは、エンジンを始動して3分ほど暖気します。そうすることで、オイルの抜けをよくします。
次に、オイルドレンボルトを外します。その際エキパイ部分は高温になっているので触れないよう注意下ください。(ネジを緩める方向に注意してください左で緩める、右で締める方向になります。)
ある程度ドレンボルトが緩んだらオイル処理箱をドレンボルトの下にセットします。
セットが終わったらドレンボルトを取り外します。
オイルが処理箱に入り始めたら、オイルフィラーキャップを緩めます。こうする事でオイルの抜けをよくします。又、このままオイルが抜けるまで15分ほど放置しておきます。
新品だと鮮やかな緑色ですが、交換時期になるとそれなりにくすんだ緑色なっています。
その間にドレンボルトを清掃します。ドレンボルト中央にマグネット(隼は標準でドレンボルトにマグネットが付いている)が付いているので、そこについている鉄粉などの汚れをペーパータオルなどでふき取っておきます。
ふき取りが終わったら、新しいパッキンをセットしておきます。
※画像が上手く撮影されていなかったので、代わりに車の物で再現しています。
オイルが抜けたらドレンボルトを締めこんで処理箱はどけておきます。その際工具は使わずに、手で締められるだけ締めこんでいきます。
その後トルクレンチを使ってドレンボルトを本締めします。締め付けトルク23N・mです。もしトルクレンチがない場合、ラチェットハンドルを使って片手で気持ち少し緩いかなという気持ちで締め付ける程度(要はオイルが漏れない程度の強さ)にします。
※力任せに締め付けてしまうと、相手側のネジ山を破損させて修理が必要になるので注意してください。
ドレンボルトを本締めしたら、フィラーキャップからオイルを補充します。オイル量はオイル交換のみの場合3,100mℓになります。
オイルを入れ終わったら、フィラーキャップを閉めてエンジン始動後3分間暖気します。
3分経過したらエンジンを停止して、また3分ほどそのままにしておきます。
3分経過後バイク垂直にした状態でオイル点検窓のアッパーラインとロアラインの間にオイルが入っている事を確認します。
オイル量に問題なければそのままドレンボルトの下にペーパータオルなどを置いてしばらく放置します。(ここではコンクリートの地面を使ってオイルが漏れていないかを見ています)
問題なければオイル交換終了です。工具の置忘れ、ネジの閉め忘れを再確認しましょう。
メーカーや車種は違っても、オイル交換自体の方法は似通っていますので、応用しやすいと思います。(ネジの締め付けトルクは車種等によって違いはあります)
まとめ 買い忘れを注意する事!
抜いたオイルは粘度は残っていましたが、だいぶ緑色がくすんでいたので、交換周期としてはちょうどよかったのではないかと思います。
一発目のエンジン始動で”カチャカチャ”言っていたのが言わなくなった事からも劣化が進んでいた事を実感できます。
今回作業をする前に「工具箱の中にあるだろう」と思っていたドレンボルトパッキンがなかったり、オイル交換するとわかっているのに、オイル処理箱を買い忘れてカインズに向かうことになったのは、ちょっとしたアクシデントでしたが、ここがホームセンターまで片道1時間かかる地域でなくて本当にたすかりました。
自分で何かしら整備したいと思ったら、この様にオイル交換やチェーン注油などから始めるのはいかがでしょうか?
始めはおっかなびっくりだと思いますが、少しずつ触って理解できるようになると、愛着もわきますし何より楽しいですよ。
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